こんにちは、株もっちーです。
株価が乱高下するボラティリティの高い状況が続いていますね。
心の安定を保つために、株価とは別の観点、株数の推移を記録しておこうと思います。
株数は、自分が売買の行動をしない限り、変動しない数字になります。
この試みの発端は、自分の意志で安定化できる要素を見ることが大事かもしれない、という思いが生じたからです。
対象は私のポートフォリオの25%超とトップの占有率銘柄、VOOです。
いくつかグラフを作ってみました
1. VOO保有株数の推移
証券会社で買付の履歴が見れた2020年はじめからの推移です。
2018年頃から毎月2株くらい定期的に積み立てていました。
まさに設定して放置していた状態。
今の株数と、証券会社の購入履歴から逆算していくと、2020年の1月時点では、45株持っていた計算になります。
その後、積み立ては続き、順調に株数が増えています。
特に2021年の秋頃から、すご勢いで買っていることがよくわかります。
何がきっかけだったんでしょうか。
ブログを見返してみるとわかります。
こんな記事を書いていました。
いきなり投資資金が増えたわけではなくて、 ポートフォリをを整理してできたキャッシュをコア資産に振り分けた、 といったところでしょう。
2. 株価と重ねるとこんなグラフ
これを見ると、2021年に入ってから株価は順調に上がっているのに、株数の増加の割合が減っていることに気づきました。
思い返すとこの理由は、積立の設定を「一定金額以下で買える分だけ買う」としていたからです。
株価が上がって、それまで月に2株くらい買えていたのが、いつのまにか1株になって、さらには購入できなくなっていたように記憶しています。途中で、購入額を少し絞ったり別にシフトしたのかもしれませんが、記憶にございません。
それに気づいたあと、ポートフォリオの整理も手伝って、やっぱりインデックスをコアに置くべしと、 株価の上がり具合が下がっているなかでも、やたら買い増ししているように見えますね。
最近は、ちょっと勢い余って買いすぎた反省もあり、毎週1株積み立てていくような、積み立て方式に設定しています。
買付余力が無い時もあるので、積み立て設定していても買えないときもあります。
配当金だけで、積立できるくらいの資金があると最高です。
が、そこまでの資金がないので、生活資金を入れている口座に余力が出てきたら、投資用の口座に振り替えるようにしています。
入金の考え方は、過去に記事にしたことがあります。
振り返ってみると、積み立てひとつとっても、なんか色々とやり方があるように思えてきました。
毎月積み立てるのが良いと簡単に言いますが、積み立て用の資金を維持することは、簡単なようで意外と難しいのかもしれません。
このあたりも、整理してみると面白そうな気がしてきました。
3. 株数・株価・評価額を重ねるとこんなグラフ
最後に、ちょっと凝ったグラフで、VOOの評価額も一緒にしてみました。水色で塗ってある領域が、評価額です。
ちょっと数値がバラバラでわかりにくいので、最初を100として相対的なボリュームの変化を見ています。
どうですか?
株数は上がっていて、株価はそれより小さい相対的な幅で上下していて、評価額は株数を上回って上昇しています。
株価が当初から変わらなければ、青いグラフと水色の部分は同じになります。
株価がちょっと上がるだけど、だいぶ上振れする様子が明らかにわかると思います。
なんだか、積み立て投資の理想的な状況に見えてきました。
数字と安定度
株価
SP500のインデックスなど、長期的には上がっていくと信じてはいるものの、 短期的な数字は調整や暴落の局面で心理的な負担をかけてきます。
個別株の株価の推移は、下落局面で更に心理的な負担が大きいです。
個別株もレバレッジETFも、0以下にならない点は安心ですね。
信用取引やFXのレバレッジ掛けは、0以下になると追加資金が必要になるため、私は落ち着いていられません。ので、今は保持していません。FXの口座を見ると、リーマンショックの時にロスカットにあった記憶が蘇ってきますので、口座も閉じたいくらいです。
配当金
資産の数%の収入源となりますので、株価下落時にもプラスの要素として、心の支えになります。
個別株では、急に配当金が減ったり0になったりします。減配・無配転落。こういう場合のショックはありますね。
たいてい、株価の下落とセットで配当金の減少が起こりますので、配当金をあまり心の支えにしすぎると、ダブルパンチをくらった感じがあります。
そんな時は、シーゲル先生の本の、以下の章を読み返すと良いでしょう。
第10章 配当再投資 下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル
配当金は再投資して、株数を増やすのに使いましょう。
いずれ株価が戻れば、増えた株数分のアクセルがふかされます。
そして、配当金も増えて行くことでしょう。
配当金の積み上げペースは自分でコントロールできないものの、累積した配当金は減ることはない点が、安心できます。
株数
これは買ったら増える、売ったら減る。
自分の行動によって、変化がもたらされる値となります。
株価の調整局面で試されるのは、下がっていく株価に耐えるのではなく、 持っている株数を維持できるのか、ということだと捉え直す事ができたとしましょう。
そうすると、話は簡単になります。
持っている株数を維持するためには、何もしなければ良いのです。
配当金が貯まっているのなら、株数の積み上げの機会となります。
配当金で株を買う、これは自分で稼いだお金で株を買うのとは、また違った心地がします。
3つの数字と、株数の魅力について
株価は、自分の力ではどうしようも変えようがない数値になります。
配当金は、受け取れる額は自分の力ではどうしようもないですが、一旦受け取ってしまえば減ることはない数値です。
上昇を信じる、安定維持を信じる、そのような資本主義の大きなうねりを捉える視点と、短期的な小さなうねりに惑わされない信心深さが必要です。
株数は上のグラフで見たとおりの状況で、このような環境でも全く下がっていません。
だって、売ってないですから。当たり前なんですけどね。
右肩上がりでかつ売らなければ絶対に下がらないグラフを見ると、ちょっとホッとした感覚があります。
また、株価が下がってきて、不安になってきたら、やってみたいと思います。
皆様におかれましても、特に最近積み立てを始めたけど、株価が下がって心配だ、という方は、株数だけをカウントするようにすると少し達成感や安心感が得られるかもしれません。
1年や2年の期間を空けてみると、3番目のグラフに示したように、塵も積もれば山となるんだなというわかりやすい成果が見えてくると思いますので、ぜひお試しください。
私自身としても、最近の株価上下に惑わされず、積み立てを継続していくことの重要性を再認識いたしました。