感想OUTPUT:「原因と結果」の経済学 を読んだ感想

こんにちは、株もっちーです。

金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。

要するに読書感想文的な活動ですね。

読んだ本:「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法, 中室 牧子 (著), 津川 友介 (著)

同じ著者の、学力の経済学というのは昔読んだことがありました。 それをもう少し一般化した本、という印象です。

気づいたこと

複数のデータを関連付けて見る時に、相関関係と因果関係を分けて考えましょうねというお話でした。

「見せかけの相関を因果関係と勘違いする人なんているのか」と思うかもしれない。しかし、株価の予測をする人たちの中には、まったくの偶然で生じる見せかけの相関を、根拠はないがよくアタル経験則として信じている人が多い。

これは、思い当たりますよね。アノマリーとか言っているやつですね。

今年のセル・イン・メイとか、全然違いましたしね。そういうやつ。

2つのグラフを重ねて、***すると、必ず(**ヶ月後〜**ヶ月後の間で)リセッションが来ていたので、リセッションが来るぞ!と煽ってくる系ですね。

YouTube動画とかでよくあります。説明上手いなーと思いますけどね。

この本を読むと、相関関係をうまく見せて、そういう主張をしていると理解できます。

そしてお決まりの、投資は自己責任で、という感じで終わりますね。最近は、それすら言わないのも多いか。

行動したこと

なるほどそうだよねと思った事柄を、1つだけ紹介しておきます。

「偏差値の高い大学に行っても収入は上がらない」(本書7章より)

ある大学に合格して実際に進学した生徒のグループ(介入群)と、同じく合格したがその大学に行かずに偏差値の低い大学に進学した生徒のグループ(対照群)とのあいだで、卒業後の賃金に統計的に有意な差はなかったことがわかった。(中略)ただしこの結論は、マイノリティであるアフリカ系アメリカ人や、両親が大卒ではない貧困家計の人々にはあてはまらなかった。

ということだそうです。

どっちも同じ大学に合格したということなので、学力レベルは同程度ってことなんでしょうね。 学力レベルと収入の因果関係はあるのかなと、ちょっと思いました。

勉強は必要だけど、偏差値の高い大学に拘る必要はない、ですよね。

更にクルーガーが述べるように、「偏差値の高い大学に行くということは、すべての学生にとって自身の将来の収入を最大化する選択であるというわけではない」し、「その大学に行けば、誰もが将来の収入を高められるというような唯一無二の大学など存在しない」というわけだ。

まあ自分の職場にも色々な大学出身の人がいますからね。皆だいたい同じ給与ですし。

大学ランキングについて問われた際、ルイスは以下のように答えた。「問題は、どこが最高の大学か、ということではない。問題は、誰にとって最高の大学か、なのだ」

給与収入で言えば、働く業界の影響が大きいですね。 経済的自由で選択肢が広がること、フリーランスや、起業という手もあることを、 若い時から意識しておきたいなと、今となっては思いますね。

過去に、こんな記事も書きました。

kabu-motty.hatenablog.com

まとめ

ちょっとこの本に出てくるような因果関係を書くにする実験みたいなことをやるのはなかなか骨が折れますけど、 相関関係を因果関係のように見せかけるお話がたくさんあるということは、意識しておきたいなと思います。