最近、なんとなく食費が増えた気がする。でも、どこを削ればいいのかわからない。
そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
我が家も同じでした。毎月のスーパーのレシートを見ながら「またオーバーしてる…」と感じつつ、具体的にどこに問題があるのか、そもそも目標金額が現実的なのか、ずっとはっきりしないままでいました。
そこで今回は、1食ずつ食材コストを積み上げて試算するという方法で、我が家の食費の実態を丸裸にしてみました。13年分の家計簿データとも照らし合わせた結果、見えてきたのは「節約が足りない」のではなく「目標設定がそもそも現実的でなかった」という事実でした。
- はじめに:「なんとなく12万円」の限界
- 積み上げ試算:1食あたりのコストを計算する
- 積み上げ結果:内食だけで月13万円超
- 実績データとの照合:2013年〜2025年の推移
- なぜ夕食が突出して高いのか
- 目標の見直し:12万円→15万円
- FIRE視点での食費の重み
- まとめ
はじめに:「なんとなく12万円」の限界
我が家は5人家族(夫婦+子ども3人)。
長年、食費の目標を「月12万円(日用品含む)」に設定していました。 でも昨年から、どうやっても超えてしまう月が続いています。
これはただの意志の問題なのか? それとも、もはや12万円という目標自体が現実的でないのか?
そこで今回、食費を1食ずつ積み上げて試算することで、我が家の食費の「あるべき姿」を確認してみることにしました。
積み上げ試算:1食あたりのコストを計算する
まず、定番の食事メニューを元に、1人1食あたりの食材コストを丁寧に積み上げます。
朝食(1人あたり)
| 食品 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 食パン | 1枚 | 40円 |
| ヨーグルト | 100g | 40円 |
| ブルーベリー | 20g | 30円 |
| 卵 | 1個 | 30円 |
| 小計 | 140円 |
朝食は比較的シンプル。ヨーグルト+ブルーベリーは健康投資として意識的に入れています。
昼食(1人あたり)
| 食品 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| ご飯 | 220g(炊き上がり) | 220円 |
| 肉・魚 | 100g | 100円 |
| 野菜 | 100g | 50円 |
| 小計 | 370円 |
昼食は平日が大人1人のみ、週末は5人全員。月60食(平日20回+週末40回)の計算です。
うどんなど麺類の時もありますけど、高めのご飯で見積もりは統一。
妻のランチ代は別、集計外。
夕食(1人あたり)
| 食品 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| ご飯 | 220g(炊き上がり) | 220円 |
| 肉・魚 | 100g | 150円 |
| 野菜 | 100g | 50円 |
| 納豆・豆腐類 | 100g | 50円 |
| 小計 | 470円 |
夕食は毎日5人全員で150食/月。肉魚は週2〜3回魚を入れることで平均150円に設定。
飲み物
| 品目 | 数量 | 月額 |
|---|---|---|
| 牛乳 | 週2本程度 | 2,000円 |
| お茶パック | 1日1パック程度 | 600円 |
| コーヒー豆 | 200g | 1,000円 |
牛乳は週2本ペース。お茶は子どもたちの水筒と家飲み用に毎日1〜2パック。コーヒーは大人の楽しみとして豆から淹れています。
お酒は飲みません。飲み会はイベント・交際費。 ジュースも出かけたときに買う程度ですがイベント・交際費に入れています。 ポカリスエットのようなものは、病気の時たまに買いますが、無視できるレベル。
間食・果物
| 食品 | 月額 |
|---|---|
| ナッツ(大人2人) | 1,000円 |
| パン | 1,200円 |
| 果物 | 6,000円 |
| 菓子類(子ども3人×100円×30日) | 9,000円 |
果物は週1,500円ペース。みかん・バナナ・りんご・キウイなど季節のものをその都度買っています。
パンは毎週パン屋で買っている感じなので、もっと多いかもしれない。3倍くらいかな。 菓子類とあわせたら、1万円くらいで丁度あってるかもしれない。
調味料
| 品目 | 月額 |
|---|---|
| 太白ごま油 | 500円 |
| 醤油(国産大豆) | 200円 |
| 味噌 | 500円 |
| みりん・酢・料理酒 | 500円 |
| ドレッシング類 | 600円 |
| ソース・ケチャップ | 300円 |
| 合計 | 2,600円 |
積み上げ結果:内食だけで月13万円超
各項目を合計すると:
| 区分 | 月額 | 構成比 |
|---|---|---|
| 朝食 | 21,000円 | 15% |
| 昼食 | 22,200円 | 15% |
| 夕食 | 70,500円 | 49% |
| 飲み物 | 3,600円 | 3% |
| 果物 | 6,000円 | 4% |
| 間食 | 12,000円 | 8% |
| 調味料 | 2,600円 | 2% |
| 内食合計 | 137,900円 | 100% |
内食だけで約13万8千円。
「12万円に収めよう」と思っていたのに、積み上げてみたら理論値でもすでに大きく超えていたわけです。外食(月約2万円)を加えると、食費全体では月15〜16万円が現実的なラインになります。
果物無しってわけにも行きませんしね。日本は果物高いんですよ。
間食もね、子どもがいるとつい、買ってしまいますね。 グミとかアメとか、いらんでしょと思いつつ。
なるべく買い物に連れて行かないようにしよう。
実績データとの照合:2013年〜2025年の推移

実は我が家は2013年から家計簿をつけています。食費の実績を振り返ると:
| 年 | 家族月額(内食+日用品) | 1人あたり月額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 約5.3万円 | 約1.8万円 | 子1人、集計開始直後(外食が多かったのか、異常値かも) |
| 2015年 | 約8.9万円 | 約2.7万円 | 子2人 |
| 2019年 | 約8.8万円 | 約2.2万円 | 安定期? |
| 2020年 | 約7.2万円 | 約1.4万円 | コロナ巣ごもり、子3人 |
| 2022年 | 約8.9万円 | 約1.8万円 | インフレ始まり |
| 2024年 | 約10.8万円 | 約2.2万円 | 急増 |
| 2025年 | 約12.2万円 | 約2.4万円 | 試算値と近似 |
全国平均との比較
総務省の家計調査(2024年)によると、2人以上世帯の平均食費は月約8.8万円、5人家族に限ると月10〜11万円台が一般的な水準です。我が家の現状(月13〜16万円)はそれより2〜5万円ほど高めです。食材の質へのこだわり(国産食材・良質な油・ブルーベリーやナッツなど)や子どもが3人いることを考えれば、ある程度は納得できる水準だと思っています。
注目すべきは2019年比でみた上昇率:
| 年 | 月額 | 対2019年比 |
|---|---|---|
| 2019年 | 8.8万円 | 基準 |
| 2022年 | 9.4万円 | +7% |
| 2024年 | 10.8万円 | +23% |
| 2025年 | 12.2万円 | +39% |
| 2026年試算 | 13.8万円 | +57% |
5年で約6割増。 これは「節約が足りない」のではなく、子の食事量増加とインフレの影響です。
特に直撃を受けたのが米。我が家は月20kg消費していますが、かつて5kg=2,500円程度だったものが今は5,000円。米代だけで月2万円になっています。
なぜ夕食が突出して高いのか
試算を見ると、夕食が月7万円と全体の49%を占めています。
食事回数で比べると、5人全員が家で毎日食べるのは朝食と夕食(各150食/月)で同じです。昼食は平日が大人1人のみのため60食と少なくなっています。
- 朝食:5人×30日 = 150食
- 昼食:平日1人+週末5人 = 60食
- 夕食:5人×30日 = 150食
では、なぜ同じ150食の朝食(月2.1万円)と夕食(月7万円)でここまで差が出るのか。
答えは1食あたりの単価の違いです。朝食は食パン・ヨーグルト・卵など軽めに済ませているため1人140円。
一方、夕食は肉魚(週2〜3回は魚)に納豆・豆腐などの副菜も加わり1人470円と、3倍以上のコストになっています。
目標の見直し:12万円→15万円
今回の分析を踏まえて、食費の目標を見直すことにしました。
| 旧目標 | 新目標 | |
|---|---|---|
| 内食(日用品含む) | 120,000円 | 130,000円 |
| 外食 | 20,000円 | 20,000円 |
| 合計 | 140,000円 | 150,000円 |
| 1人あたり | 28,000円 | 30,000円 |
これ以上削ろうとすると、食材の質を落としたり、食事の楽しさが失われたりして、かえってQOLが下がります。FIREを目指す家計管理において、食費は削れば良いというものではなく、持続可能な水準を見極めることが重要だと感じています。
FIRE視点での食費の重み
最後に、FIREの収支計算における食費の位置づけを確認しておきます。
| 期間 | 金額 |
|---|---|
| 月額 | 150,000円 |
| 年額 | 180万円 |
| 10年 | 1,800万円 |
| 20年 | 3,600万円 |
食費は生活費の中で最大の固定支出のひとつです。しかも子どもが中高生になるにつれてさらに増加が見込まれます。逆に子どもが独立する10数年後には、夫婦2人で月6〜8万円程度まで下がる見込みです。
ライフステージによって食費は大きく変動します。FIREの長期計画を立てる際には、「今の食費」をそのまま将来に当てはめるのではなく、家族構成の変化を織り込んだ動的な試算が必要ですね。
まとめ
- 1食ずつ積み上げると、内食だけで月約13万8千円が我が家の理論値として出てくる
- 2019年比で食費は約6割増。これはインフレの影響であり、節約の問題ではない
- 月12万円目標はすでに現実的でなくなっている
- 月15万円(1人3万円) が我が家の持続可能な食費水準
- 無理な節約意識はQOLを下げるだけ。適切な目標設定が家計管理の本質
我が家の食費見直しの計算プロセス、参考になれば幸いです。みなさんの家庭ではいかがでしょうか?
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