感想OUTPUT:楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】 を読んだ感想

こんにちは、株もっちーです。

金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。

要するに読書感想文的な活動ですね。

読んだ本:楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】 (ワニの本), 中野剛志 (著)

気づいたこと

ちょっと「矢野論文」を批判し過ぎな感もしないでもないですが、人を攻撃しているというか論旨が間違っているという意見を戦わせているのだろうと捉えると良いのかなと思います。ディベートですね。

内容はとてもわかりやすかったです。

いくつか気になったところを紹介します。

機能的財政 について

「機能的財政」とは、簡単に言えば、財政支出を増やすか減らすか、課税を軽くするか重くするか、国債を発行するかしないか、といった判断は、それらが国民経済に与える影響を基準にすべきだという考え方です。(中略)
要するに、財政赤字は悪、財政黒字は善なのではありません。財政赤字(あるいは黒字)が国民を幸福にするなら善、不幸にするなら悪ということです。

ということで、国債発行を増やして、政府のプライマリーバランスの黒字化を第一に考える方針に反対しています。

日銀は量的緩和を継続すると言っていますし、そこは間違ってないんだろうなと思いますね。それが、天下りとか既得権益の増加に繋がっちゃう用に見えるのがいけない印象。子育てや教育や研究にお金が回ってないのも長期的にはいただけないですね。

MMT(現代貨幣理論)に関して

ちょっと長くなりそうなので、気になったところだけ。ちゃんと理解したい人は、本書を読んでください。

人々がお札という単なる紙切れに通貨としての価値を見出すのは、その紙切れで税金が払えるからだというのです。
政府は、支出のための財源として、事前に税を徴収する必要はない。
「政府支出が先にあって徴税はその後だ」というのであれば、財政が赤字であることは、何の問題もないどころか、むしろ当然だということになるでしょう。

税金の意味についても、なるほどと思う説明がありました。

税は、財源の確保の手段としては必要ありませんが、国民経済を調整する手段としては不可欠なのです。
例えば、炭素税は、温室効果ガスの排出を減らすための手段であって、地球温暖化対策の財源確保の手段ではありません。地球温暖化対策のためのお金が必要ならば、単に、政府が政府支出を拡大して通貨を供給すればすむ話です。
では、消費に対して課税する消費税は、何を減らす効果があるのでしょうか?
当然、消費を減らす効果があります。

むむっ!?消費って、増やして、税収を増やしたかったんでしたよね。

セーの法則

実は、新古典派経済学や「古い見解」は、「供給は、常に需要を生み出す」という法則を前提としています。この法則をセーの法則と言います。

先ほど紹介した「機能的財政」で財政支出による赤字を嫌がるのは、この「セー法則」

行動したこと

三部作として、基礎知識編、戦略編もあるみたいなので、読んでみようかな。

まとめ

やはり消費税は、間違った政策だったんだなと、理解できましたので、今まで通り反対していきたいと思います。 年金ぐらしの高齢者が、まっさきに反対しそうなものなんで、そんな政権簡単に選挙で落とせると思うんですけどね、高齢者の方々も理解できていないのではと思ってしまいます。だいたい、消費税減税を主張するのって、共産党メインな感じだし、候補者がそう主張せざるを得ないのは、国民の無学が原因ではないかと思うようなところもあります。

新しいNISAの導入とともに、資産課税は増えちゃうかもしれないですけどね、格差の是正としては正しい道筋だと思います。

ただ、超富裕層の方から、まずはお願いします。