感想OUTPUT:新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告 を読んだ感想

こんにちは、株もっちーです。

金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。

要するに読書感想文的な活動ですね。

読んだ本:新しい封建制がやってくる―グローバル中流階級への警告, ジョエル コトキン (著), 寺下 滝郎 (翻訳), 中野 剛志

気づいたこと

新しい封建制での階級
  • 【第一身分】
    コンサルタント、弁護士、官僚、医師、大学教員、ジャーナリスト、アーティストなど。 高度な知識を有し、支配体制に〈正当性〉を与える「有識者」(現代の聖職者)。
  • 【第二身分】
    GAFAなどの巨大テック富裕層が率いる「新しい貴族階級」。
  • >>>>>>>>>>>>>> 超えられない壁 >>>>>>>>>>>>>
  • 【第三身分】
    それ以外の人びと。中小企業の経営者、熟練労働者、民間の専門技術者など。 21世紀の「デジタル農奴」「新しい奴隷階級」。

こんな感じだそうです。ちょっとよくわかりません。

私は、それ以外かな、民間の専門技術者?あたりか。

ジョエル コトキンの著書「新しい封建制がやってくる」で提唱されている「新しい封建制」と歴史的な封建制との間には、いくつかの顕著な違いがあります。 以下にその主な違いを解説します。

歴史的封建制

歴史的な封建制は、主に中世ヨーロッパで見られた政治・社会的システムです。このシステムでは、土地を管理する貴族が中心となり、農民や奴隷が土地を耕作し、その対価として保護と生活の必需品を貴族から受け取っていました。封建制の特徴は以下の通りです:

  • 土地と忠誠:土地所有と土地からの生産物が権力の源泉であり、領主と農民(あるいは臣下)間の忠誠と保護の関係に基づいています。
  • 階層制度:社会は厳格な階級制度に基づいており、各階級の義務と権利が明確に定められていました。
  • 地方分権:中央集権的な国家権力よりも、地域ごとの領主が大きな権力を持っていた。
新しい封建制

コトキンが指摘する「新しい封建制」は、グローバル化と技術進化によって形成される現代の社会構造です。ここでは以下のような特徴が見られます:

  • 知識と情報の集中:技術的、知的スキルを持つ人々(第一身分)や、大手テクノロジーカンパニー(第二身分)が社会的、経済的権力を握っています。
  • 経済的格差の拡大:経済的な資源が限られたエリートに集中し、それによって社会的な階層が固定化されています。
  • 社会的流動性の低下:上層階級へのアクセスが限られ、大多数の人々が経済的および社会的に固定化される傾向が強まります。
  • デジタル監視と制御:デジタル技術を使った監視が常態化し、情報操作やプライバシーの侵害が進行しています。

このように、新しい封建制は、技術と情報を核とした権力の集中と、社会的な格差の拡大を特徴としています。これは、土地や物理的な資源に依存した古典的な封建制とは異なり、より抽象的で全球的な形態を持っています。

行動したこと

あとがきに日本への言及もありました。

日本は、たとえ経済の成長が止まっても、その代わりに精神的なものや生活の質の問題に関心を向けられる高所得国のモデルとなっていると考える学者もいる。日本は将来世界を征服するようなことはないであろうが、高齢化が急速に進む一方で快適な暮らしが送れる、アジアにおけるスイスのような存在になりうると考えている専門家もいる。同様に、新しい封建制秩序のもとでは、社会的上昇や家族に注がれていた関心は、補助金をもらいながら安楽な生活を送ることへの欲求に置き換わることになるであろう。そこで大衆は、さながら地下室に閉じ込められたようにデジタルマインドの巣窟にこもりきりになる。すでにアメリカでは、ロボットに仕事を奪われた人に月々約2000ドルのベーシックインカムを保障するというアイデアを国民のほぼ半数が支持している。ユニバーサル・ベーシック・インカムは、ヨーロッパの多くの国で若者たちを中心に強い支持を得ている。

社会的上昇とは、【第一身分】や【第二身分】を目指すということでしょうか。

社会的上昇を制限し、人びとの依存心をより強めるような新しい封建制がやってくるのをなんとか遅らせ、できれば押し戻さなければならない。それには、新しい封建制に抵抗しようとする第三身分の政治的意志を目覚めさせることが必要である。イギリスの歴史家R・H・トーニーは、「国民が反逆の仕方を忘れていない国家は幸せだ」と書いている・子どもたちが受け継ぐ世界はどのような世界になるのか。すべては、私たちが「関与する市民(engaged citizens)」として、自らの立場を堂々と主張する決意を奮い起こすことができるかどうかにかかっている。

批判的に物事を捉え、自分で考える。

そんな基本的なことを、続けていきたいなと思った次第です。

AI(ChatGPT4)との雑談

質問:

新しい封建制において、会社からの給与を得なくても生活できる資産家や投資家は、どの様に位置づけられますか?

回答:

ジョエル コトキンの「新しい封建制」の概念において、会社からの給与を得なくても生活できる資産家や投資家は、階級的な分類においてどのように位置づけられるかは、その資産の量や影響力の範囲、そして彼らが持つ社会的・政治的権力に依存します。以下のように考えることができます:

第二身分:新しい貴族階級

新しい封建制の文脈での「第二身分」として位置づけられる可能性が高いです。これは主に大企業のCEOや大規模な投資家、テクノロジー企業の創業者などが含まれます。彼らは巨大な資本と経済力を持ち、経済や社会において重要な影響力を持っています。そのため、資産家や大規模な投資家も、彼らが経済的に自立しているだけでなく、広範な影響力を行使できる場合にはこの階級に分類される可能性があります。

第一身分:有識者階級

ただし、資産家や投資家が特定の知識や技術的な専門性を持ち、それによって社会的な影響力を持つ場合(例えば、経済学者や特定の技術分野の専門家として活動している場合など)は、「第一身分」として位置づけられることも考えられます。第一身分は、高度な専門知識を持ち、その知識で社会に影響を与える人々を指します。

第三身分:その他の大衆

逆に、資産家や投資家が大きな社会的・政治的影響力を持たず、単に自己資金で快適な生活を送るだけの場合、コトキンの理論の厳格な階層分けでは「第三身分」に分類される可能性もあります。ただし、この階級は主に中小企業の経営者や民間の専門技術者、熟練労働者などを指すため、資産家や投資家がここに分類されることは少ないかもしれません。

コトキンの階級概念は、経済的な独立性だけでなく、その資源を使ってどのように社会や政治に影響を与えるかにも依存しています。そのため、資産家や投資家の位置づけは、彼らの経済力がどれほど社会にインパクトを与えるかによって異なるでしょう。

まとめ

単に自己資金で快適な生活を送るだけのFIREは、第三身分のようですね。まあ、のんびり暮らしたい、それでいい気がするんですけどね。

成長を求める資本主義社会、競争好きの人には楽しいのでしょうが、疲れます。

ランキング・宣伝など

記事が面白かったと思ったら、コメント、ブクマ、codocの投げ銭、ブログ村バナーポチリなど、なんでもよろしくお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自由な暮らしへ
にほんブログ村