感想OUTPUT:ソロスの講義録 を読んだ感想

こんにちは、株もっちーです。

金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。

要するに読書感想文的な活動ですね。

読んだ本:ソロスの講義録 資本主義の呪縛を超えて, ジョージ・ソロス (著), 徳川 家広 (翻訳)

英語版:The Soros Lectures: At the Central European University

気づいたこと

「効率的市場仮説」を「再帰性」という哲学で否定

効率的市場仮説については、本ブログでも少し言及したのを思い出しました。

kabu-motty.hatenablog.com

結局わかったような、よくわからなかった話です。

再帰性」という考えでは、市場が全部織り込めることなんてありえないでしょうという、もっともなことを言っています。

再帰性」:ソロスが考案した哲学概念。社会的事象においては観察する主体も観察される客体も、ともに意志を持った人間であることから発生する複雑さ、事象の予測不可能性のこと。

まあ、自然科学と社会学は違うみたいなことも言っていますが、法則や仮設にはある前提条件が必要なので、そりゃそうだろうと思いますけどね。

市場参加者が、その前提を確認せずに乱用しているから、バブルが生まれて、弾けるんだ、ということなんでしょうか。

とにかく、予測不可能であるということなんですかね。

その他、メモ

グラス・スティーガル法

ja.wikipedia.org

銀行と証券会社が別なのは、こういうことなんですね。

資本の管理者たちの力は強大

資本の管理者たちの力は強大なものです。市場原理主義を知的な議論によってのみならず、積極的な世論操作を通じて広めるのに、きわめて有利な立場に位置しているのが、彼ら資本の管理者たちなのです。市場原理主義は、本来は没道徳的な存在であるはずの市場メカニズムに、道徳的な性質を与え、己の利益の追求を、真理の探求にも似た市民的道徳へと変えてしまうのです。そんな市場原理主義が優位に立つことができたのは世論操作の力によってであって、議論の中身が正しいからではありません。

資本家になったとしても、更に上の世界が垣間見えました。資本の管理者。FRBとかそういうことなんでしょうか。

さらに読み進むと、ソロスはこんな事を言っています。

ある意味、私は特権的な地位にあると言えます。ヘッジファンドの運営を通じて巨大と言える富を築き上げることに成功したおかげで、私はもはや顧客に依存していないわけですが、それだけに、多くの人々に比べて独立性が高いのです。私は自分のこの特権的な地位を、良い目的に使用する道徳的な義務を負っていると信じるものです。

行動したこと

どんなでかいバブルのさなかにいるのか、という不安を煽られるような本であるような印象を受けました。

資本主義バブルとでも名付けられるのでしょうか。

私が生きている間には資本主義バブルが弾けないように、 資本の管理者によって資本主義の仕組みが維持されることを願いつつ、 積立投資を続けていこうと思いました。

まとめ

これは哲学っていうのかな、と思いながらも読み進めました。

ちょっと古いですし、具体的な投資戦略がわからないので、参考にしにくいところはあります。

興味深く読めました。面白かったです。