感想OUTPUT:JUST KEEP BUYING を読んだ感想

こんにちは、株もっちーです。

金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。

要するに読書感想文的な活動ですね。

読んだ本:JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則, ニック・マジューリ (著), 児島 修 (翻訳)

Just Keep Buying: Proven ways to save money and build your wealth (English Edition), Nick Maggiulli

英語版

Just Keep Buying: Der einfache Weg, Geld zu sparen und ein Vermögen aufzubauen (German Edition), Nick Maggiulli

ドイツ語版

気づいたこと

最近図書館通いが続いていたので、久々に書店に行ってきました。

地方の書店は2階のレンタルDVD屋が、フィットネスジムに変わってきているような感じです。

ビジネス書コーナーの近くの投資関係のコーナーで、平積みになっていた本を買ってみました。

どなたかのブログでも紹介されていたかもしれません。

タイトルの JUST KEEP BUYING(ただ買い続けよう)

これは、成功したあるYoutuberの JUST KEEP UPLOADING(ただアップロードし続けよう)という言葉にインスパイアされたということでした。

右肩上がりの資産を買い続ける、この簡単なようで難しい行為を、後押しする言葉になります。

継続は力なりとも言えます。

いくつか気になったキーワードを紹介していきます。

貯蓄か投資か

これはその人の予想貯蓄額(余裕を持って貯蓄できる額)と、 金融資産から得られる予想投資収益額のバランスによって比重を変えるべしということでした。

例えば、私の場合でいうとこんな計算ができたりします。

  • 予想貯蓄額 300万円
  • 予想投資収益額 180万円(金融資産4500万円の4%で計算)

予想貯蓄額 > 予想投資収益額 ですから、まだ貯蓄に励んだほうがよろしいということになります。

予想投資収益額が300万になるには、金融資産は7500万円となりますね。

予想投資収益額を増やすには、投資の種銭を増やさないといけませんから、 励むのは投資になるような気がするのですが、 その投資の原資となる貯蓄(つまりは労働によって得る給与収入を増やせ)という話になります。

これが、予想貯蓄額 < 予想投資収益額 になると、ようやくFIREを検討できるレベルになるということでもあります。

ただ、収入が増えて予想貯蓄額が増えると、もっと貯蓄しないといけないということになるんですよね。

なんか変な気がします。

予想貯蓄額と言うより、予想支出の方がスッキリします。

ライフスタイル・クリープ

収入の増加に応じて、支出が増えていくことを、ライフスタイル・クリープというそうです。

増えた収入の50%までなら、支出を増やしてもいいじゃない、というようなことが書かれていました。

まあ、そうでしょうね。

年を取るほど支出は減っていく

あくまでリタイア後、65歳以上の高齢の世帯についての話でした。 米国の支出は45~49歳がピークに来るようです。

この支出減の大半は住宅ローンの支払い、衣服代、交通費などが減ることによるものだ。

まあそうでしょう。私も住宅ローンの支払い、子供の教育費・生活費の支払いがなくなれば、かなり支出が減りますからね。

子供ができる前、住宅ローンを組んで家を買う前の支出レベルを知っておくことが大事なのかもしれません。 50歳くらいでFIREの計画を立て始めると、支出を過大に見積もりすぎる可能性があるというようなことを言う文脈です。

就職当時20歳代が一番支出は少なかったと思いますが、その当時の生活レベルでリタイアしたいとは思わないでしょうからね。

ちなみに、日本の世帯支出はこんなデータが有りました。 50歳台が一番多いようです。アメリカ人のほうが子供や家をもつのが少し早いのかな。

総務省統計局 Ⅱ 世帯属性別の家計収支(二人以上の世帯)

https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/pdf/gy02.pdf

投資の本質

投資の本質は、人的資産を金融資産に変えていくことだと言っています。これはそのとおりだと思いますね。

年金を当てにして金融資産を持たなくても大丈夫だった時代もあるでしょうが、 年金がないとしたら一生人的資産を使って働き続けられるのか、という問題にぶち当たります。

それは不可能でしょうから、金融資産を持っておくべきという話になるんでしょうね。

それができない人のために、国が半強制的に社会制度として年金という金融資産を作ったりしていたのでしょう。

人任せにしないことは、自由になるための一つの重要な考え方だと思います。

ドルコスト平均法と一括投資の話

これは一貫して、一括投資を勧められています。

資産が右肩上がりになる前提ですが、そのとおりだと思います。

給与から少しづつ投資していく場合は、まとまった額をためたり、買い時の暴落を待ったりせずに、頻繁に買っていきましょうということです。

最初から何千万円と投資することは普通はできないですから、どうしても庶民はドルコスト平均法っぽくなりますけどね。

リバランス

日本では、というか私はノーセル・リバランスという言葉で認識している手法が、 「買い増しリバランス」という言葉で説明されていました。

JUST KEEP BUYINGと同じ方針になりまし、こちらの方が適切な表現に思えてきました。

ノーセルだけでは、売らないのはわかったけど、じゃあどうすればいいのという話になりますからね。

「売らずに」アセットアロケーションで目標未満の資産クラスを「買い増す」という戦略です。

いつ売るのかにも言及、「早く買い、ゆっくり売る」

これも論旨が明快でした。

右肩上がりの資産を持つなら、資産が増加していくという恩恵をできるだけ長く受ける、つまり市場にできるだけ多くの資産を長く置きづづける、という行動になります。

なので、貯蓄が溜まって余裕資金ができればすぐに買い、投資した資産を取り崩す際には必要な分だけちょっとづつ売る、のが良いのでしょう。

50代で人生が好転する

統計的には、ほとんどの人がそうなんだそうです。

自分は、まだ40台なので信じられないのですけど、そうなると信じてみます。

読み進めていると著者は1989年生まれという記載を見つけました。 あれ、自分より年下でまだ30代しかも前半じゃないか、と思いました。

研究データを信じているとはいえ、おそらく実感のないことを本に書けるのは、なんかすごいなと思いました。

データサイエンティストという職業柄なのでしょうか。

行動したこと

目からウロコっていうような内容はなかったですが、色々とデータもあって面白く読めました。

引き続き、インデックス投資をコアに、資産運用を勧めていきたいと思いました。

まとめ

色々書きましたが、いちばん気に入ったのは、何気なく出てきたこの記述でした。

金持ちというのは相対的な概念("第19章 資産が増えてもお金持ちと感じられない理由" より)

やはり、自分自身を知って、「足るを知る」が実感できないと、資産運用のゴールに到達できないんでしょう。

「資産運用によって、資産を増やさなくてはいけない」という、呪縛から早く自由になりたい。

そんなことを思った1冊でした。

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