こんにちは、株もっちーです。
金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。
要するに読書感想文的な活動ですね。
- 読んだ本:デマの影響力―なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?, シナン・アラル (著), 夏目 大 (翻訳)
- 気づいたこと
- 行動したこと
- と言いつつ気になるメディアを紹介|AXION
- まとめ
読んだ本:デマの影響力―なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?, シナン・アラル (著), 夏目 大 (翻訳)
The Hype Machine: How Social Media Disrupts Our Elections, Our Economy, and Our Health--and How We Must Adapt, Sinan Aral
気づいたこと
著者がハイプ・マシンと呼んでいる「ソーシャルメディアによって生み出されたコミュニケーションのエコシステム」の仕組みとか、影響について書かれています。
人間の社会にとって良いものなのか、害悪なのかについては、使い方次第というような科学者的な立場で書かれています。
ソーシャルメディアの代表としては、規模が最大のフェイスブックがよく出てきます。
Facebookを、痛烈に批判していた本はこちら。これに比べれば、かなり中立的。
Facebookなどとの利害関係者であろう著者が、科学者として「中立的」に書こうとされていたんだなという想いが伝わります。
フェイスブックの設計思想とも考えられる、以下の記載が気になりました。
ショーン・パーカーは、2017年にマイク・アレンのインタビューに答え、ファイスブックの設計に関してこういう発言をしている。
「私たちが考えているのは要するに『ユーザーの時間をいかに消費するか、またどうすれば長く意識的に注意を向けてもらえるか』ということです。また、これはつまり、我々はユーザーの脳に時々少しドーパミンを出させる必要があるということですね。写真や投稿に誰かが『いいね!』やコメントをしてくれることがあれば、おそらく、もっとコンテンツを提供しようという気持ちになるでしょう。そうすれば、さらに『いいね!』やコメントがもらえます。これはいわば、社会的承認のフィードバックループです……人間の心理の脆弱性をついていると言ってもいいですね」
でもやっぱり、SNSの活用をどんどん広げていこうという立場の方なので、SNSを使うのは避けられないという前提があるように感じます。
ハイプ・マシンの使用は、もうどうにも止められないんでしょうね。20代の90%以上が使っているということですから。
ハイプって何?
なんかいきなり出てきて何度も出てくるのですが、聞き慣れない。
中盤ぐらいでようやく説明がありました。
「ハイプ(hype)」というのは、「感情を刺激するような宣伝」という意味の言葉だからだ。人の感情を刺激して注意を引きつけ、その感情を広めるのがハイプ・マシンの仕事だと言ってもいい。
SNSを使っていても世間は狭い
こんな図がありました。SNSで世界とのつながりを広げたいのに、なんか身近な人が「友達かも」に出てきて萎えるみたいなのは、そういうアルゴリズムになっているからのようです。まあ、電話番号とか関連サービスのフォロワーとかの情報も吸い取られてしまうので、そうなりやすいのかもしれませんね。
[図3-6]フェイスブックのユーザー、4039人のソーシャル・グラフ。そのあいだに8万8234の関係が生じている。クラスター化係数は平均で0.6。結びつきの強い人たちが密集してクラスターを形成しやすいことがよくわかる例。
個人が自由に考え、行動した時、集団は賢明になる
なかなか興味深い言葉があったので、書き留めておきます。
逆説的ではあるが、集団が賢明になるのは、その集団を構成する個人がそれぞれ自由に考え、行動したときである。 ジェームズ・スロウィッキー
誰かがああ言っていたとか、こういうルールだからとか、なんかそういうの多すぎですよね。そういう国、世間、会社なんかに息苦しさを感じるときがあります。
多様性とかよく言われてますけど、結局は色々情報があっても、自分で考えて行動に移すことができないと、人生楽しくないと思います。
オルテガ「大衆の反逆」
このあたりの動画も少し関係があるのかなと思いました。
この本も読んでみよう。
行動したこと
私は、ファイスブックの非ユーザとして、デジタルミニマリストとして、なるべく距離を取り続けたいと考えています。
まあ、はてなブログ書いている時点で、取り込まれているといえばそうですけどね。
ただ新奇性のあることを何も考えずに垂れ流す増幅装置としての役割にならないよう、なるべく自分の考えを整理してOUTPUTするように心がけていきたいと思います。
フェイクニュースはもちろんダメですが、真実のニュースでも知らなくていいことが9割以上だと思いますので、必要な情報を自分で探すという姿勢が大事かなと思います。
ハイプ・マシンに、単純に取り込まれてしまうと、巨大企業に支配される部分が増えて広告によって行動を促されてへんてこな消費・浪費に満足してしまうおかしな脳が出来上がってしまうでしょう。
そうすると、経済的自由からは遠のく一方だと思いますので。たぶんね。
と言いつつ気になるメディアを紹介|AXION
人類をあらゆる制約から解放し、その幸福追求を最適化する
上記のビジョンの文章は今回読んだ「デマの影響力」に関連したフェイクニュースに対する気付きがあり、信頼できそうな記事があるようにも思えたのでメモがてらリンクしておきます。
特に以下の一文に惹かれました。
私は会社のために働いた最後の2年間政治を担当するようになり、それから衝撃的なことに直面しました。それはフェイクニュースでした。
今は会社のためではなく、自分のために働いているのかなという推察。経済的自由を達成しているのかは微妙ですが、自由を手に入れた人の物言いのようにお見受けしました。
まとめ
また分厚い本を読んで疲れました。
非常に読み応えありで良かったです。
次は、軽めの本を読んでみたいなと思いますが、どうなるでしょうか。