コアサテライト戦略というのは聞いたことがあったのですが、 α(アルファ)β(ベータ)との対応付けを理解したので、 ここにメモしておきます。
よくまとまった記事はこちら参照
motley fool日本法人が撤退してしまいましたのでリンク切れです。
https://www.motleyfool.co.jp/archives/2554 [リンク切れ]
代わりにじっちゃまこと広瀬隆雄氏の書籍を紹介してみます。
MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法, 広瀬隆雄
機関投資家が株式に投資する場合、その行為は投資理論では次の2つに分解されます。1つは、プロ投資家たちが「ベータ」と呼ぶもので、これは株式市場全体の値動きを指します。例えば今年のアメリカの市場が仮に7%上昇したとすると、その動きのことがベータなのです。
これに対して市場の動きでは説明できない、例えば銘柄選択のうまさや売り買いのタイミングのうまさのことを投資の世界の専門用語では「アルファ」と呼びます。つまり運用者の腕前のことです。コア/サテライト戦略では、ベータとアルファをきちんと使い分けて投資していることに他ならないのです。
自分なりのメモ
「コアサテライト」と「アルファ・ベータ」、この2つが関係あるんじゃないかと思って、 2つのキーワードを一緒にGoogle検索出来て、上の記事にたどり着きました。
プロの投資家の間ではβ=コア、α=サテライトと呼びます。
なんとなくそんな感じじゃないかという心当たりで検索にたどり着いたものの、プロでは常識だったという話。
これも情報格差か。金融業界の人には当たり前のことが私にはわかっていないんですよね。
ただ、今まで聞いたコアサテライトの説明の中では、アルファとかベータって言及されてなかった気がします。
というか、機関投資家の世界の用語定義とは違った説明をしている記事が散見されます。
金融に関する基礎知識のない私が見過ごしていたのか、説明した記事(人)も理解していなかったのかわかりませんけどね。
コア = β = パッシブ
投資の世界のβとはパッシブリターン
βとはパッシブリターンのことです。
パッシブ運用とは市場全体の値動きそのものに連動した投資のことです。
言いかえればインデックスの動きです。
インデックス投資で永続する資本主義の平均的な成果を享受しようというところがβ。
サテライト = α = アクティブ
投資の世界のαとはアクティブリターン
αとはアクティブリターンのことです。
市場全体のインデックスから外れた動きがαです。
インデックスの動きでは説明できない部分がαです。
アクティブファンドや、個別株のダブルバガー、テンバガーを探していくところがα。
日本株投資時代
私のコアサテライトに対する理解はこんな感じでした。
コアは、通信・電力などの大型で安定した株、もっとざっくりいうと東証1部の株。
先のアルファベータの対応付にすると、大型株とはいえ世界のインデックスから見れば小型でありただの個別、私の趣味丸出しの独りよがりの選定だったということになります。
全部アルファだったということですね。そりゃ市場の大波に乗れないし、個別銘柄の運任せ的な動きになってしまって、うまく行かないわけだ。
米国株を始めた今のポートフォリオをαβで分類してみる
8月の資産ポートフォリオの表を見てみましょう。
大まかに分類すると下のような感じでした。
- 米国インデックスETF、VOO,VGT,VIG,QQQ
- その他ETF、PFF,XLRE,VEA,QYLD,VWO,VYM,1488(J-REIT),1860(J-REIT)
- 米国個別株、ABBV,MSFT,SBUX,KO,HD,AVGO
- その他米国ADR個別株、UL,RDSb
ベータと言えそうなのは下のこれくらいかな。
中でも市場全体に近いのはVOO(S&P500)。これの私のポートフォリオに占める比率は14%程度です。
VOO(S&P500銘柄)とVTI(全米)はほぼ同じパフォーマンスだと言うのでどちらを買うか迷ったのですが、VTI(米市場全体)が王道なんだけど、天の邪鬼的にVOOを選びました。なので自分的にはVOO=VTIです。
残りはアルファになりそうな気がします。セクター別のインデックスとかは微妙ですが、市場全体ではないので。
市場全体という意味では、VT(全世界)、VTI(全米)のようなのを持つべきなんでしょうね。 やっとインデックス投資がコア戦略になる意味がわかってきました。
アルファの株はいっぱい持っているのですが、私のポートフォリオの中で基準となるVOOをアウトパフォームしているのは以下の2つだけでした。
- MSFT: +85.85%
- VGT: +67.38%
- βの基準VOO:+40.62%
- 1660(J-REIT): +34.56%
- SBUX: +31.75%
- ABBV: +28.70%
- QQQ: +28.67%
MSFTマイクロソフトとVGTテクノロジーセクターのETF。
保有期間とかはまちまちで、私の保有以来の損益率ですので、皆様の参考にはなりえないオリジナルの値です。
保有比率が1%以下の銘柄も含めると50〜60銘柄くらい持っていますので、2%くらいのアウトパフォーム率です。インデックスに勝つのは難しいという事実が実体験としてわかります。
パフォーマンスがVOOに劣後する銘柄は、高配当狙いとか連続増配狙いとかダブルバガー・テンバガー狙いとか、色々理由があって持っているのですが、この結果を見るとごちゃごちゃ考えずにVOOに全額投資しておくのが一番儲かっていたよねということになります。
MSFTなんで買ったのか?
これ全然覚えてないんですけど、米国株始めた2017年にやっぱ買うならGAFAM(FAANG+M)でしょと思って、最初に買った気がします。
とにかく記録してないので、適当に買っては売って、となってるんですよね。
記憶を振り絞るとこんな感じ。きっと不正確。
AppleとAmazonとMicrosoftとGoogleは、自分が使っていましたので買いました。
Amazonは1500ドルくらいのときで、10万超えは高いなーと思いながら1株買った記憶があります。 すぐ売っちゃったので今は持ってないけど、3500ドル超えてますね、すごい。
Facebookは使ってないので買わなかった。
でもInstagramは使ってるな。
GAFAM使ってない人はいるのだろうかというくらいですね。
その中で、AmazonとGoogleは配当なかったのですぐ売ったような気がします。Appleは忘れました、でも売った。
途中で、ETFと言うものがあることを知って、そちらに乗り換えていったのだと思います。
今思えばこれら個別株をちょっとずつ残していれば、一番増えてたでしょうね。
Microsoftだけは、何故か持ち続けていたようです。
これも理由がわかりません。
ただ、この結果を見るとまだ安心して持っていて良さそうですね。
会社がWindowsを使うのをやめたら、売りどきなのかもしれません。
そんな気配はまだ微塵も感じないけど。
ビル・ゲイツに関する動画が面白そうですね。
まとめ
コアβの比率が自分が考えていたより少ないこと、 私の購入の歴史からするとβのパフォーマンスのほうが90%以上高いことがわかってきました。
年末にかけて、VOOのパフォーマンスに劣後する個別株・ETFを処分していき、 VOOの比率を高めてコア・βを資産の成長を安定して獲得できるようにしていきたいと思います。
そうした上でのお楽しみがα部分の投資ですね。 リタイアするまでに1度はテンバガー銘柄を保有してみたいです。