こんにちは、株もっちーです。
金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。
要するに読書感想文的な活動ですね。
読んだ本:人間主義的経営, ブルネロ・クチネリ(著);岩崎春夫(訳) (著)
Il sogno di Solomeo. La mia vita e l'idea del capitalismo umanistico, イタリア語版 Brunello Cucinelli, M. De Vico Fallani
気づいたこと
クリティカル・ビジネス・パラダイムで紹介されていた本の一つです。
人間主義的経営の特徴
ブルネロ・クチネリの「人間主義的経営」には以下のような特徴があります:
- 人間の尊厳の重視: 労働を単なる利益を生み出す手段ではなく、人の生きる意義を与えるものと考えています。
- 自然との調和: 事業活動において自然環境への配慮を重視しています。
- 手仕事の価値: 職人の技術を高く評価し、手作業による製品づくりに重点を置いています。
- 地域貢献: ソロメオ村の再生プロジェクトなど、地域社会への投資を行っています。
- 倫理的な事業運営: 経済的利益と倫理的価値観のバランスを取ることを目指しています。
随所に出てくる哲学者セネカの引用
私も好きな、セネカの影響を多分に受けているようで、共感できることが多い著書でした。 更に引き合いに出されることが多いのが、マルクス・アウレリウスですね。 この方もストア派の哲学者・皇帝とのことで、興味が湧いてきました。
資本主義は道具で、その使い方でよくも悪くもなるという、考えもなるほどなと思いました。
手仕事や職人を重視しながらも、最新のテクノロジーもうまく使っていくという非常にバランスの取れた経営者のようです。
こういう会社を立ち上げることができるなら、FIREしたあとの生き方としても素晴らしいなと感じます。
貧乏を理由に人を攻撃してはならないし、貧しさに苦しみ負い目を感じている人をあざ笑うことなど決して許されません。私達に必要なのは、その反対の、人間の尊厳を守るために行動する人です。止む無く不幸な孤児になったとして、その少年は私と一体何が違うのでしょう。皆同じ感情を持った人間とです。「真実の善と真実の悪の前に人はみな平等である」。セネカの言葉は私の中で年を経るごとに輝きを増しています。
労働感についてはこんな記載が目に留まりました。「足るを知る」の概念を説明しています。
搾取に苦しんだ時代を除けば、かつての労働は一定の自然のリズムの下で歌や連帯や美しさや喜びとつながっていました。権力や利益を求めて静かな日常生活を犠牲にすることはなく、家族、隣人、友人が確固たるコミュニティを形成し、必要な時は互いに手伝いました。共に働き、穀物を生産し、それを分け合う喜びは、労働を神聖な儀式にしていました。古代の集落の人々は自分たちの畑や庭園や牧草地や沼地で何が起きているかを常に意識し把握していました。皆で子どもたちを監視し、援助し、面倒を見、育て、しつけしました。労働は健康で平和な生活を送るためだけにありました。そうした社会の人々は「足りていれば充分」と考えていたのです。
行動したこと
なんとも素晴らしい本でした。あとがきにもありました通り、たしかにこんなが会社あるんですねという感じ。
かなり有名な企業のようです。
ただ、カシミヤの服はかなり高額ですね。
これらの服を買っている人たちの資金がどこから来ているのか、と考えるとなんだか複雑な感じもします。
着飾ることはまあ置いておいて、美を大事にする観点は賛同します。
まずは自分の家の玄関の前をきれいにすることは、意識して続けていきたいと思います。
我が家は、草ぼうぼうの空き地を購入して家を建てました。
コンクリで埋めちゃうのは嫌だったので砂利を引き、生えてくる合間の雑草を定期的に掃除していました。
そのうち隣のおじさんも、我が家との敷地境界(お隣さん側)が草だらけなのを気にしたのか、草取りをしてくれるようになりましたね。
こうした個人ができる連鎖が、街をきれいに美しい景観にしていくことに繋がるのだろうと思います。
まとめ
私も、美しい世界に住みたいと思います。
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