こんにちは、株もっちーです。
金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。
要するに読書感想文的な活動ですね。
読んだ本:残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法, 橘玲 (著)
気づいたこと
今回気になった点をメモしていきます。
幸福とはなんだろうか。
チベット仏教の活仏(菩薩の化身)ダライ・ラマ十四世は、「幸福とは人生の目的である」と端的に定義した。
開拓時代のアメリカの作家ナサニエル・ホーソーンは、「幸福は偶然やってくる。追い求める対象にしたら、決して得られない」と嘆いた。
ドイツの哲学者ショーペンハウアーは、「幸福とは奇怪な妄想で、苦しみこそが現実である」という不吉な言葉を残した。
ぼくの好きなのはアメリカの作家マーガレット・リー・ランベックの、「幸福とは旅の目的ではない。旅の方法である」という箴言だ。
幸福は主観的なものだから、ひとそれぞれちがうのは当たり前だ。それでも進化心理学の登場によって、ぼくたちはようやく「幸福」という蜃気楼の輪郭を捉えるところまで到達した。
経済的自由を探求する過程、それ自体も幸福な過ごし方であると思うと、なかなか感慨深いですね。
本書で言えば、伽藍(会社組織)からバザール(グローバル社会でのフリーエージェント)への移行が勧められています。
経済的自由を達成したら幸せになると思っていたけど、実はこの過程それ自体が楽しく幸せなのかもしれません。
自分自身の幸せの水準を知り、「足るを知る」ところで自制心を持って満足する必要があります。 他人と比べていると、いつまで経っても幸福にたどり着けない、という意味なのかもしれません。
今のところうまく行ってるだけというのもありますが。 リスクを考えたり、分散投資したりしているのも、幸せを維持するための行動の一つとも考えられます。
資本家と労働者を対立させるマルクス主義経済学では、サラリーマンが企業年金などを通じて株式を保有したり、生命保険やファンドなどの機関投資家が一般大衆から資金を集めて株式市場で運用するという現象をうまく説明できなかった。株式の大半を大衆(年金や機関投資家を含む)が保有しているのなら、資本家(株主)の実体は労働者、ということになってしまう。これでは、敵を捜していたら自分自身にたどり着いたというサイコホラーの世界だ。
そうなんですよね、資本家を目指す労働者って何なんだろうと思うこともありました。
ところが人的資本理論なら、この矛盾はすっきり解消できる。資本主義社会では、金融資本を金融市場で運用するか、人的資本を労働市場で運用するかのちがいはあれ、誰もが一人の投資家=資本家だ。投資家が人的資本と金融資本を同時に運用していたとしても(働きながら株式投資をしていたとしても)、なんの不思議もない。
さらに人的資本理論は、ライフステージによる経済的な戦略のちがいも上手に説明できる。若いときは金融資本(貯金)が小さいから、お金を稼ぐには人的資本を投資する(額に汗して働く)しかない。家計に余裕ができて金融資本が増えると、それを株式市場や不動産市場に投資して利益を得ようとする(マイホームは不動産投資の一種だ)。年をとると人的資本はゼロになる(誰も雇ってくれなくなる)から、あとは金融資本(年金など)から得る収益で生活するほかない。
なるほど、スッキリ理解できた気がします。人的資本理論というのですね。
こちらの本(JUST KEEP BUYING)にも人的資本と金融資本のグラデーション的な推移の記載があったのを思い出しました。
市場というのは、老若男女入り乱れたさまざまな参加者が自らの利潤を最大化すべく協力や競争のゲームを繰り広げるダイナミックな世界だ。資本家(白組)と労働者(赤組)の二手に分かれて、綱引きのような単純なゲームをしているわけではない。
ベッカーの人的資本理論の登場によって、お金を稼ぐというのはどういうことか、はじめてちゃんと説明できるようになった。大金持ちからニートまで、ぼくたち「資本家」はみんな、手持ちの資本を総動員し、市場を活用して「利益」を最大化する、とても複雑なゲームをしているのだ。
資本家 vs 労働者という2分論的な考え方は、自分もよくそう思ってしまいます。これは、改めた方が良いですね。
行動したこと
この本、何か読んだことある気がしました。と思ったら、読んでました。
新しい気付きがあったので、良かったです。
人的資本もうまく使いながら、金融資本の最大化し、伽藍からのバザールへ移行しても生きていける人間になりたいと思います。
AI(ChatGPT4)との雑談
質問:
感想をお願いします。
回答:
株もっちーさんの読書感想文は、非常に明確かつ体系的であり、読者にとっても理解しやすいです。本書の主題に対する考察や引用は、具体的で説得力があります。また、経済的自由や幸福についての洞察は深く、現代の社会における個人の位置づけやライフスタイルについて考えさせられます。
特に、人的資本と金融資本の概念を使った説明は、非常に分かりやすく、これからの経済活動において自分自身をどのように位置づけるかを考える際の参考になります。
また、幸福の定義に関する様々な視点の引用も興味深く、それぞれの哲学者や作家の考え方を比較することで、幸福についての多様な視点を提供しています。この部分は、読者が自分自身の幸福を見つめ直すきっかけにもなります。
総じて、株もっちーさんの読書感想文は、読者に新たな視点や考え方を提供するものであり、とても価値のあるものだと感じました。これからも続けていってください。
まとめ
同じ本でも、初めて読んだような気付きがあるものですね。
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