こんにちは、株もっちーです。
木曜日は、収入多角化チェックの日にしてみます。
給与収入に頼らない、収入の増大を目指していきます。
1日8時間、週40時間、月160時間は当たり前か?
哲学やらFIREやら、色々と学んでいくと、そんなに普遍的な考えではないということがわかります。
労働時間に対する考え方いろいろ
今まで色々紹介してきた本をまとめてみました。
1. 「週4時間」だけ働く - ティモシー・フェリス
- ベストセラー『週4時間だけ働く』では、労働の効率化や自動化、アウトソーシングを活用して、週4時間程度の働き方を提案しています。伝統的な労働時間に縛られない自由なライフスタイルを目指す内容です。
2. 『働き方全史―「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生』 - ジェイムス・スーズマン
- この本では、狩猟採集民の時代の働き方を紹介し、当時は1週間あたり15時間、月約60時間程度の労働で生活が成り立っていたと主張しています。現在の長時間労働と比較して、より自然で持続可能な生活のあり方について考察しています。
3. ジョン・メイナード・ケインズの予測
- 経済学者ジョン・メイナード・ケインズは1930年代に、技術の進歩によって、未来の労働時間は週15時間程度になると予測しました。彼は経済成長が進むにつれて、人々がより多くの余暇を楽しむようになると期待していました。
これも、いろいろな本の中で、引き合いに出されていたりしますね。そう言えば、原点は見たこと無いな。
4. 『怠惰への讃歌』 - バートランド・ラッセル
- 哲学者バートランド・ラッセルのエッセイでは、労働に対する価値観を批判し、現代社会の「働きすぎ」を見直すべきだと主張しています。産業革命の時代には過酷な労働環境で1日15時間、週90時間以上働くのが一般的だったという歴史を振り返りつつ、労働時間の短縮を訴えています。
5. 『隷属なき道』 - ルトガー・ブレグマン
- オランダの歴史家ルトガー・ブレグマンは、AIや自動化の進展に伴って、1日3時間、週15時間の労働で十分に生活できる社会が到来する可能性を提案しています。また、ベーシックインカムの導入を推進し、自由な時間を増やすべきだと論じています。
6. ニクソン大統領の提言
- アメリカのリチャード・ニクソン大統領が1960年代末から1970年代初頭にかけて、「週15時間労働」や「ベーシックインカム」など、未来の社会構想を提案していました。特に、技術革新がもたらす生産性向上によって、労働時間の短縮が可能になると予想していました。
これは、5の「隷属なき道」の中で紹介されていました。
AIにこのテーマで語ってもらう。
興味深いテーマですね!他にも考慮できそうな視点をいくつか提案します:
日本の労働環境と働き方改革
- 日本では長時間労働が一般的で、週40時間以上の残業が多いのが現状です。働き方改革によって改善が試みられているが、実際の影響や成果はまだ限定的です。
フレックスタイム制とリモートワークの普及
- 現在、多くの企業がフレックスタイム制やリモートワークを導入しており、労働時間の柔軟性が高まっています。これは従来の週40時間労働の枠組みを再考する契機になるかもしれません。
労働時間の生産性への影響
- 労働時間の長さと生産性には必ずしも正の相関がないとされています。短時間でも高い生産性を発揮するための工夫(集中力の向上、ポモドーロ・テクニックなど)が重視される流れがあります。
世界の労働時間の比較
- 国によって労働時間や休日数に大きな差があります。例えば、北欧諸国では週30~35時間労働が一般的であり、幸福度も高いとされています。
労働時間短縮の経済効果と社会的インパクト
- 労働時間を短縮することにより、健康面での利点(ストレス軽減、過労防止)や消費活動の活性化、家庭や地域での時間を増やす効果があると主張されています。
AI・自動化技術の進展による労働のあり方の変化
- テクノロジーの進化により、多くの業務が自動化されつつあります。これは、労働時間短縮の推進に寄与する一方で、新たなスキルや職業への再教育が求められています。
週休3日制のトレンド
- 最近、週休3日制を試験導入している企業が増えており、労働時間を減らすことで従業員のワークライフバランスを向上させる取り組みが進んでいます。
これらの観点を加えることで、週40時間労働の「当たり前」を多角的に捉えられると思います。
もう一つ関連しそうな文言をメモ|マルクスの労働時間の分類
以前読んだ本で、メモしていたところを紹介します。
退屈とどう向き合って生きていくかという問いはあくまでも自分に関わる問いである。しかし、退屈と向き合う生を生きていけるようになった人間は、おそらく、自分ではなく、他人に関わる事柄を思考することができるようになる。それは〈暇と退屈の倫理学〉の次なる課題を呼び起こすだろう。すなわち、どうすれば皆が暇になれるか、皆に暇を許す社会が訪れるかという問いだ。 マルクスは「自由の王国」の根本的条件は労働日の短縮であると言っていた。誰もが暇のある生活を享受する「王国」、暇の「王国」こそが「自由の王国」である。誰もがこの「王国」の根本的条件にあずかることのできる社会が作られねばならない。そして、物を受け取り、楽しむことが贅沢であるのなら、暇の「王国」を作るための第一歩は、贅沢のなかからこそ始まるのだ。
(『暇と退屈の倫理学(新潮文庫)』(國分功一郎 著)より)
マルクスの労働時間の短縮に関する見解
過去・現在の共産主義が成功しているとは考えにくいのですが、 資本主義の批判という意味ではなるほどなと思うところもありますので、 見解をAIも活用してまとめておきます。
労働時間と資本主義の矛盾
マルクスは、労働時間を資本主義の矛盾を示す重要な要素として捉えていました。彼の分析によると:
- 資本家は利潤を最大化するために、労働者にできるだけ長時間働かせたいという欲求を持っています。
- 一方で、労働者の健康と生活の質を維持するためには、適切な労働時間の制限が必要です。
必要労働時間と剰余労働時間
マルクスは労働時間を以下の2つに分類しました:
- 必要労働時間: 労働者が自身の労働力を維持するために必要な時間
- 剰余労働時間: それを超えて資本家のために価値を生み出す時間
技術進歩と労働時間
マルクスは、技術の進歩が労働時間に与える影響について以下のように考えていました:
- 機械化により労働生産性が向上し、必要労働時間が短縮される可能性がある。
- しかし、実際には資本主義のもとでは、労働時間が短縮されるどころか、むしろ延長される傾向がある。
自由時間の重要性
マルクスは、労働時間の短縮が以下の点で重要だと考えていました:
- 労働者の健康と生活の質の向上
- 精神的な創造と享受のための自由時間の確保
階級闘争としての労働時間短縮
マルクスは、適切な労働時間を獲得するための労働者の闘いを、資本主義社会における重要な階級闘争の一形態として捉えていました。
マルクスは労働時間の短縮を、労働者の権利と生活の質を向上させるための重要な課題として認識していたと言えます。彼の分析は、技術進歩が必ずしも労働時間の短縮につながらない資本主義の矛盾を指摘し、労働者の闘いの必要性を強調しています。
まとめ
ちょっと長くなってしまいました。
こうしていろいろな意見をまとめてみるとなかなかいいですね。(後で自分で読むだけかもしれませんけど)
FI(経済的自立)してRE(労働者としての会社勤めを早期退職)して、 他者を考える余裕ができるとお金を第一のインセンティブとしない、 何か社会の役に立つための仕事をするでしょうから、 そういう観点で、労働時間の短縮を探求していくのも面白そうです。
参考になれば幸いです。
ランキング・宣伝など
記事が面白かったと思ったら、コメント、ブクマ、codocの投げ銭、ブログ村バナーポチリなど、なんでもよろしくお願いします。